2016年1月3日 （仮訳）インド、ヒマラヤ東部産のベニタケ属1新種 Paloi, S., Dutta, AK. & Acharya, K., 2015. A new species of Russula (Russulales) from Eastern Himalaya, India. Phytotaxa. Available at: http://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.234.3.6 [Accessed January 2, 2016]. 【R3-02528】2016/01/03投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ インドのヒマラヤ東部で採集された菌を検討し、Russula hookeriとして新種記載した。 本種は形態および分子系統解析の結果から、Incrustatula亜属Lilaceinae節Lilaceinae亜節に含まれた。 本種は子実体が小型～中型で傘が帯灰赤色～帯灰ばら色、襞が薄色、味が温和、担子胞子が類球形～広楕円形であることなどで特徴づけられた。 India, West Bengal, Darjeeling district, near Hooker road （新種） Russula hookeri S. Paloi, A.K. Dutta & K. Acharya 語源…菌学者のJoseph Dalton Hooker氏に献名 【よく似た種との区別】 Russula azurea 同じIncrustatula亜属Lilaceinae節Lilaceinae亜節に含まれる 傘が明色 味が温和 乾燥標本がスルフォバニリンで明るい赤色に呈色しない 胞子紋が白色 傘表皮の生殖菌糸に結晶を伴う 表皮シスチジアを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Russula corallina 同じIncrustatula亜属Lilaceinae節Lilaceinae亜節に含まれる 傘が明色 味が温和 乾燥標本がスルフォバニリンで明るい赤色に呈色しない 胞子紋が白色 傘表皮の生殖菌糸に結晶を伴う 表皮シスチジアを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Russula lilacea（ウスムラサキハツ） 同じIncrustatula亜属Lilaceinae節Lilaceinae亜節に含まれる 傘が明色 味が温和 乾燥標本がスルフォバニリンで明るい赤色に呈色しない 胞子紋が白色 傘表皮の生殖菌糸に結晶を伴う 表皮シスチジアを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より傘の直径が比較的大きい 本種と異なり傘が紫色～紫黒色 本種より柄が長い 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Russula subtilis 同じIncrustatula亜属Lilaceinae節Lilaceinae亜節に含まれる 傘が明色 味が温和 乾燥標本がスルフォバニリンで明るい赤色に呈色しない 胞子紋が白色 傘表皮の生殖菌糸に結晶を伴う 表皮シスチジアを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Russula sharmae インドに分布する 本種より傘の直径が大きい 本種と異なり傘の縁部に強い溝線を有する 本種と異なり襞が白色ではなくサフラン色 本種と異なり襞が叉状分岐する 本種と異なり柄が中実～詰まっている 本種と異なり肉がFeSO4で淡サフラン色に呈色する 本種と異なり胞子紋が白色ではなく淡黄色 Russula rosea インドに分布する 本種と異なり肉がスルフォバニリンで赤変する 本種と異なり胞子紋が白色ではなく淡黄色 Russula curtipes 傘がいくぶん同色 本種と異なりインドではなくデンマークなどに分布する 本種より傘の直径が大きい 本種より傘がしっかりとしている 本種と異なり胞子紋が白色ではなく淡黄色～暗黄褐色 本種より担子胞子のサイズが大きい Russula praetenuis 傘が小型 襞が白色 味が温和 胞子紋が白色 担子胞子が小型 生殖菌糸が結晶に覆われる 本種と異なりインドではなく米国フロリダ州などに分布する 本種と異なり表皮が容易に剥離できる 本種と異なり柄が白色で微かに桃色を帯びる 本種と異なり傘シスチジアを有する